年齢を重ねるにつれて、体力の衰えを感じる方は少なくありません。
- 階段や坂道で息切れする
- 仕事で疲れ切って、運動する気力を持てない
- 健康診断で「運動しましょう」と言われても何をどれだけやればいいかわからない
- 過去にウォーキングやジム通いを始めても続かなかった
これらは50代の多くが抱える共通の悩みです。
本記事では、科学的根拠に基づいた最適な運動量と、無理なく続けられるエアロバイクを活用した運動習慣をご紹介します。
運動で得られる効果、最適な運動量
書籍『HEALTH RULES 病気のリスクを劇的に下げる健康習慣』(津川友介)にて引用されている論文、ガイドラインを根拠に運動効果と最適な運動量を示します。
引用する論文、ガイドラインはこちらです。
医学論文:「Leisure Time Physical Activity of Moderate to Vigorous Intensity and Mortality: A Large Pooled Cohort Analysis」(2012, PLOS Medicine)
米国保険福祉省ガイドライン:「Physical Activity Guidelines for Americans, 2nd edition」(2018年、U.S. Department of Health and Human Services)
運動効果:病気の予防、死亡リスクの低減
次のグラフ(青字は筆者追記)は、医学論文に掲載されているもので、
- 横軸は、週あたりの運動量(時間に運動強度を乗じた運動量)
- 縦軸は、運動習慣がない人を基準にした死亡リスクを示しています。

このグラフは、
- 運動習慣がない方は、少しの運動でも死亡リスクが低減する。
- 中強度(5MET)の運動を1回30分✕週5回(週150分)行うと、運動によるメリットの7割を得られる。
ことを示しています。
また運動の効果は、死亡リスクの低減だけではなく、
- 心肺機能の改善
- 高血圧・糖尿病など生活習慣病リスクの低下
- 筋肉量維持による基礎代謝アップ(肥満防止)
- ストレス緩和
など多岐にわたります。
運動習慣のない方は、運動量に関わらず「運動を始める」ことが健康を保つ一歩になります。
運動量:1回30分を週5日
米国保険福祉省ガイドラインでは、週150分〜300分の中強度運動が推奨されています。
- 中強度運動とは、息が弾むが会話はできる程度の運動のこと
- 運動は10分未満の短い時間も含めて良いので、
通勤や買い物を徒歩・自転車に変えることで、運動量を増やすことが可能
例えば、
週150分なら、7日のうち5日間は1回30分の運動を行い、2日間は休養となります。
週300分なら、徒歩通勤20分と運動40分を組み合わせると、運動量を確保できます。
週150分のケース | 週300分のケース | |
月曜日 | 中強度30分 | 徒歩通勤20分+中強度40分 |
火曜日 | 中強度30分 | 徒歩通勤20分+中強度40分 |
水曜日 | 中強度30分 | 徒歩通勤20分+中強度40分 |
木曜日 | 休養 | 徒歩通勤20分 |
金曜日 | 中強度30分 | 徒歩通勤20分+中強度40分 |
土曜日 | 中強度30分 | 中強度40分 |
日曜日 | 休養 | 休養 |
運動を始めるときの留意点としては、
- 安全のため、また習慣化するために、最初は短い時間・軽い強度から始め、徐々に増やしていくことが大切です。
- 高血圧や心臓病、糖尿病などの持病がある方は、担当医へ相談しましょう。
- 簡単な準備運動と整理運動を行うことで、ケガ予防と身体の柔軟性維持が期待できます。
運動は身体だけでなく脳も整える
「運動は脳の機能を高め、最善な状態に整える効果がある」ことも、運動する大きなモチベーションとなっています。脳に与える効果については以下の2冊に記載されています。
書籍『脳を鍛えるには運動しかない!』(ジョン・J・レイティ)
本書は、継続的に運動すると、脳の状態が整い、思考力が高まり、感情が安定し、人生の質の向上につながると述べています。
- 運動は脳の機能を最善にする唯一にして最強の手段
- 運動は老化の進行を阻むことのできる数少ない方法のひとつ
『運動脳』(アンデシュ・ハンセン)
本書は、運動が脳の記憶力、集中力、ストレス耐性に与える科学的効果をわかりやすく解説されています。
- 脳は私たちの一部ではなく、脳が私たち自身なのだ
- 脳は頭を働かせようとするより、身体を動かすことでこそ威力を発揮する器官らしい
つまり運動すると、身体だけではなく脳の健康寿命も延ばすことになります。
運動を習慣化する工夫
運動の選択肢:エアロバイクのすすめ
ウォーキングやジョギングで中強度の運動を行うことは可能ですが、猛暑や雨天、夜間など天候・時間の制約を受けます。
スポーツジムに通う選択もありますが、ジムまでの移動時間がかかることや、ジムや利用者の雰囲気が合わないこともあります。
そこでおすすめなのが、エアロバイクです。
エアロバイクは、自宅でいつでも運動でき、動画や音楽を流しながらの「ながら運動」も可能。習慣化のハードルが低いことが魅力です。
エアロバイクのメリット
- 天候に左右されず、自宅で快適に運動できる
- 静音性が高く、早朝や夜間でも運動できる
- テレワークや家事の合間に運動できる
- 運動の負荷強度をコントロールできる
- 動画や音楽を流しながら運動できる
- 関節や腰への負担が少ない
- 健康への投資として、コスパが高い
エアロバイクはこのようなメリットがあり、忙しい日常でも気軽に運動することができます。
まとめ
50代からでも遅くありません。今この瞬間が人生で最も若い。始めるのが早いほど、人生に対する恩恵が大きくなります。
まずは「1日10分×週5日」から始めて、身体と脳がより良く機能できる環境を整えましょう。エアロバイクなら家の中で、天候や時間を気にせず、手軽に運動ができるのでおすすめです。
この記事が運動習慣をつけたい方にとって、少しでも参考になれば幸いです。
こちらの記事で、おすすめ機種を解説しています。
※「エアロバイク」はコナミスポーツ株式会社の登録商標です。本記事ではフィットネスバイクを指す言葉として、より広く浸透している「エアロバイク」という名称を使用しております。
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